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2006年バーバーショップ・ハーモニー協会国際大会

◆今年の大会
 1939年以来休まず開催されてきたバーバーショップ・ハーモニー協会の国際大会が、今年はインディ・カー・レースで知られたインディアナポリスで、7月2日〜9日の1週間にわたって開催された。会場は、バスケットボールの試合が行なわれる18,000席のコンセコ・フィールドハウス。市の中心部に近く、とても便利だった。協会発表によれば、会員とその家族が約9,000人集まったそうだ。
 大会は、カルテットとコーラスのコンテストを中心に、協会のハーモニー基金が主催する「シャンティクリア・コンサート」、歴代チャンピオン・カルテットが集まって歌う「AICショー」、世界中の国々からバーバーショップ・コーラスとカルテットの代表が集まって歌う「ワールド・ハーモニー・ジャンボリー(WHJ)」、市内の教会での「ゴスペルを歌う」、昨年度のチャンピオン・コーラスの「マスタークラス」(自合唱団の運営方法等の説明と質疑応答)、昨年度チャンピオン・カルテットが歌う「チャンピオン・アワー」、その他多くの催しがあり、早い時には午前9時から始まる。夜は23時〜25時に「コーデイトリアム」といってカルテットが次々出演して歌うショーがあり、それを聴いてホテルに戻ると、ロビーでまた、皆と歌うから、毎日就寝は午前3時頃となる。
◆日本人の活躍
 コーラスは東京バーバーズ(92年創立)と、広瀬康夫(コールセコインデ、関学グリーの指揮者)が指導しているPRICELESS(04年創立)とTHE MILESTONES(05年創立)との混成チーム、混声カルテットKALEIDOSCOPE、それに私を入れて、約50人の日本人が参加した。
 わが国バーバーショップ・コーラスの草分けの東京バーバーズは、00年、03年に続いて今年もWHJに出演。真っ赤なジャケットと派手なパフォーマンスで、満員の聴衆からスタンディンク・オベーションを受けた。
 広瀬・坂口夫妻の混声カルテットKALEIDOSCOPEは「Mixed Harmony Showcase」に招待され、見事なハーモニーに加えて、意表を突いた選曲とパフォーマンスでスタンデインク・オベーション。ま
た、PPICELESSとTHE MILESTONESとの混成チームは地元TV局Fox59のモーニングショーに出演、私はインタビューに答える役だった。コンテスト会場でメンバーは、「TVを見たよ」と皆から声をかけられていた。
KALEIDOSCOPEの華麗なパフォーマンス TV出演中のPRICELESS&THEMILESTONES
◆今年のコンテスト
 コンテストの規定によれば、一度チャンピオンになると、カルテットは同じメンバーでは以後コンテストに出られず、コーラスは以後2年間は出られない。カルテットやコーラスは、地方代表として国際大会のコンテストに参加、数年かけて次第に順位を上げてチャンピオンを目指す。
 しかし、コンテストは非情なもので、10年以上参加してもチャンピオンになれないままで引退するカルテットもあれば、90年度チャンピオンACOUSTlX(00年、03年に来日)のように初出場でチャンピオンになってしまうカルテットもある。02年、05年に引き続いて今年も、かつての学生チャンピオンVocalSpectrumが一般のチャンピオンになったが、いずれも卒業後数年の話である。
 コーラスは、このところ約150人の大きな2つのコーラスがコンテストに出るたびにチャンピオンになっている。したがって、3年の中の残った1年を他のコーラスニが狙う形になっていたが、今年は常勝コーラスThe Vocal Majority(テキサス)を相手に、平均年齢30歳代の苦くこぢんまりした(60名くらいの)コーラスWestminster Chorusが善戦。会場ではこちらがチャンピオンかとの噂も流れたが、僅差で2位だった(来年は2大コーラスが出ない年なので、チャンピオンになる可能性が大)。

◆今年の大会を振り返って
 今年のコンテストは、看いグループの台頭を予感させる魅力的なものになった。これも協会が永年にわたって改革に取り組んできた成果ではないかと感じた。バーバーショップ・ハーモニーの歌い方や指揮法を合宿形式で教えるハーモニー・カレッジや指揮者カレッジの開催、学生コンテストの上位3カルテッ卜に出す奨学金、ハーモニー基金の経済的援助を得て行なう中高生対象の合唱講座(学校単位)、さらにコンテストの評価基準の不具合を指摘されるとすぐ見直しを行なうなど。それらの施策が徐々に効果を上げてきているように思った今年の大会であった。

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